舌足らずの詩人は

福地勇からあなたへ歌や病気など

2022-01-01から1年間の記事一覧

立原えりかという童話作家がいまして、その世界では有名な人。とてもメルヘンなので女の人が好きそうだから、 「読書です。」 「どんなものを?」 「僕は児童文学が好きです。」 「例えば誰とか?」 「立原えりかとか。」 「へえ・・・」 「とてもメルヘンで…

回想の続き。だけれど、僕としては普遍、的な。

そういう事だから、そちらにも色々とあったことでしょう。何しろ十五年ではきかないわけだから。しかし、もうとっくに音信は途絶えているし、もはや生きているのか死んでいるのかすら分からない。 だから、これは独り言である。 今までに出会った人のうち、…

ちょっとした企みもあり、またこれを再開するのだが、再開というより再出発といった心持ちであるので、過去のもの(これは驚くほど今の心境に一致しており)を今一度投稿するところから始めるのである。

あれから、実は色々あったのだよ。考えてもみたまえ。もう十五年ではきかないよ。そりゃあ五十歳にもなる。 病気をした、舌癌という、つまりガンだ。これはもうほとんど治ったけれど、癌というのはやはり大変だ。大人が泣くほどだ。これに就いては追々。多少…

芸術ってなんだろう?って考えちゃう。 生命を維持するためには必要のないもののように見える。本を読んでもお腹はふくれない。それなのに途絶えることなく、今日までずっと。これはどういうことなのかしら。ここは原始時代。 「山の中の滝の下で魚がたくさ…

去年の誕生日から、どれだけのことがあったろう。一年前に思い描いていたものとはずいぶん違っちゃったな。それでも一年は経過するのだね。年月とはとんでもなく冷酷で、またこの上なく有り難い。 そんな中、やっとの思いで詩集を刊行した。たった二十部。そ…